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新卒でゲーム業界に就職するための難易度は?

ゲーム業界は就活生の注目を集めやすい存在ですが、どんな企業でも内定を手に入れるためにはそれ相応の努力を重ねていかなければなりません。また“ゲームが好き”という気持ちが先行し過ぎて自分のイメージのまま選考に挑んでしまえば、仕事が始まった後のギャップで余計な苦しみを味わってしまう可能性もあります。今回はゲーム業界の新卒採用で覚えておくべき事や、大手中小の違いを紹介しましょう。






1社に絞らず複数の会社の選考を受けるべし





就活を円滑に行う上で大事なのは、自分の中で第一志望の企業を明らかにしつつ、滑り止めを含めて複数の持ち駒を用意してエントリーに臨むという事。自分の人生が大きく左右される一大行事ですので、お目当ての企業で不採用になってしまった時を考えて、適性もマッチして興味もある業種をストックしておくのが定石です。特に子供から大人まで夢中にするゲーム業界は、他業種と比較しても技術の加速度や国内外からの注目度などが段違いに高いので、求人倍率も常に跳ね上がっています。


ゲーム業界の新卒採用では大手の有名企業だと職種の“間口”が広いだけでなく、圧倒的な資本金と膨大な社員数によって業務の回し方に多少の余裕があるのが特徴。それによって教育にも注力しやすく実務経験の無い学生を多く採用しています。逆に中小やベンチャーに目を向けてみますと、大手に比べ会社規模や経済的余裕に乏しい面があるだけでなく、業務も他の企業から下請けという形で回す多重工程が多くなるので、新卒を教育・仕事を任せる余裕がほとんど無いと言えます。そのため採用も必然的に実力があり対応力に優れている中途に軍配が上がりやすいでしょう。もちろんあくまでこれは“傾向”の話なので、大手や中小でも上記の採用方針と異なる場合もありますよ。





そして、ゲーム業界は一般大学の人よりもプログラミングやデザイン・イラストなど、ゲーム制作に活かせる技術を学んだ専門学生などを優先しやすいのもポイントです。だからといって大卒が不利というわけではありませんが、地頭が良くて物事を論理的に捉えられるようなタイプ、スキルに乏しくてもそれなりの学歴があって成長が期待出来るタイプなら大手でも大いに歓迎されますよ。


ただ、応募の時に誰もが希望するような花形職ばかりを狙ってしまうと、一気に選考通過のハードルが高まっていきます。特にゲームの“顔”ともいえるデザイン面ですね。「自分の得意なところで勝負をしたい」と考えるのは至極当然ですが、たとえゲーム業界でも自分の強みを最大限にアピールして就活に挑むのは当たり前ですし、それに伴ってライバルも増えていきます。


特にイラストに関しては、独自に勉強・経験を積んでSNSなどの“フィールド”にアップ。そこから一定の評価やアドバイスを貰って自信に繋げたり更なる研鑽に充てる若い層が非常に多いわけで、こういった部分でも職種別の難易度は変わります。


飲食やインフラサービス、介護に建築といった他業種と同じく、ゲームでも確固たる志望度と業界で通用するスキルがあれば新卒採用でも内定のチャンスは掴めますが、それを実現するためにとにかく企業規模に関係無しに10社~30社程度はエントリーしておきましょう。80~90年代の“業界そのものが新しかった時代”では「こんな仕事で定年まで食えるわけねぇだろ!」と言われていましたが、むしろ今の時代では終身雇用の破綻に安泰な企業の大量解雇など、どんな職業でも“安定”が失われつつあるので「失敗を恐れず好きな事を貪欲に挑んでいきたい」という気持ちで就活に臨むのも十分アリなのではないでしょうか。



ゲーム会社の大手と中小の違い





前述でさらっとゲーム業界における大手企業と中小の違いに触れていたのですが、改めて両者の違いについてお話していきましょう。まず採用に関してですが大手企業の場合は新卒を多めに採るのが基本ですが、正直な話“学歴で足切り”が有名企業で行われているのが実情。ゲーム大国である日本には大小様々な規模に歴史と強みを持つゲーム系企業が存在しているわけですが、その中でも“大手”と名の付く企業は軒並み誰しもが知っている場所であり上場済み。そういった企業の採用実績を確認してみると大概が東早慶や旧帝大、早稲田や慶応義塾などの高学歴出身者です。もちろん採用の基準は語学やプログラミングなどの能力に人柄も含まれますが、中小よりも大手(とりわけ上場企業)は学歴フィルターが存在する事を覚悟しておきましょう。


一方で中小の場合は大手よりも規模が小さい分、新人を一から十まで教育する時間や手間を掛ける事があまり無いため、入社後わずかな研修で仕事に入ってくれる“即戦力”を欲しています。要するに自社の業務に応用が効くスキルや意識さえ備わっていれば、学歴はそこまで問題にならないという事ですね。もちろん通常の就活のように生半可な気持ちで挑んでしまったら書類でサヨナラするでしょうけど…。しかし中小は新卒採用に前向きというわけでは無く、どちらかと言えば社会人経験のある第二新卒。ゲームの開発や業界のノウハウを学んだ専門学生。ゲームに関する知識や情熱はもちろんの事、ある程度の業務完遂能力が期待出来る中途採用がメインになる傾向にありますね。


次に大手中小の働き方について見ていきます。まず大手ではゲームの開発・プロジェクトの規模も当然大きく、それに関わるスタッフ数も100人以上になるのが基本です。「注目度の高いゲーム事業に関わりたい」と希望する人にはうってつけではないでしょうか? ただビッグプロジェクトなだけに自分のやりたい事と条件が適わず、仕事も細分化されていくのでそこに不満を感じて中小に流れる人も多いですね。逆に中小(開発メインのデベロッパー)ですと、一つのプロジェクトを数十人程度で賄う事になるので個人の裁量が大手よりも認められやすいです。しかし社員一人ひとりが足りないリソースを補わなければならないので、必然的にマルチタスク処理が前提になり、残業増加や会社泊まり込みも…。しかし“歯車”になりがちな大手の作業配分と違い、多忙ながらも“自分の思い描いていたゲーム開発”を実際に体験出来るのは、クリエイター職を志望するゲーム好きには魅力的ではないでしょうか?



ゲーム業界の就職偏差値





最後になりますが、ここでゲーム業界の20・21卒就職偏差値ランキングを記載致します。載っている名前はどれも大手企業や近年急成長中の伸びしろ十分なゲーム系企業ばかり。しかし企業によってコンシューマーかソシャゲか、あるいはパチンコ・ゲームセンター専門など種類は異なりますので「有名だからいっか」と安易に捉えず、一つずつ入念に研究していきましょう。


[75]任天堂
[68]バンダイナムコゲームス
[67]コナミ、セガ
[65]SCE、カプコン、タカラトミー
[64]スクウェア・エニックス、インテリジェントシステムズ
[62]コーエーテクモゲームス、レベルファイブ
[60]アトラス、ポリフォニーデジタル
[58]バンプレスト、ゲームフリーク、HAL研究所
[56]フロムソフトウェア、クリーチャーズ
[55]元気、ハドソン、トライエース、エス.アール.ディー、エイティング、ジニアス
[53]チュンソフト、エンターブレイン、サイバーコネクトツー、ガンバリオン、ユークス
[50]マーベラス、スパイク、アクワイア、ファルコム、プラチナゲームズ、ピラミッド、パオン、サクセス
[47]アイレム、日本一ソフトウェア、イメージエポック、SNKプレイモア、ケイブ、ディンプス、キャメロット、アークシステムワークス、イニス、ネバーランドカンパニー
[45]ガスト、ジャレコ、AQインタラクティブ、D3パブリッシャー、モノリスソフト、5pb.、グラスホッパー、ポリゴンマジック、アートディンク、ブラウニーブラウン
[43]ゲームリパブリック、サイバーフロント、スタジオフェイク、アルファシステム、プレミアムエージェンシー、アリカ、サンドロット、プロペ、アイディアファクトリー、クラップハンズ、ネクスエンタテインメント、トーセ
[37]カルチャーブレーン



まとめ





いかがでしたか? 大手・中小ではこのように採用で基準になるポイントや人材の動かし方は大きく異なるので、自分の能力はもちろんですが「今後のゲーム業界でどのように活躍していきたいのか」というキャリアビジョンとしっかり照らし合わせて、後悔の残らない企業選びをしていきましょう。また後半で記載した就職偏差値はあくまで一般人の主観による情報なので、数値を真に受けるのではなく「これが世間的イメージでの就活の難易度なんだなぁ」くらいに留めておくように。

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