
文系のオタク就活生の就職にオススメしたい業界3選をご紹介
ゲームの魅力や発売後の売れ行きを左右するゲームプランナー。シナリオライターのようにゲーム開発の根幹部分から、プログラマーやデザイナーなどの役割を適材適所で割り振ったりするなど、開発に携わる者達の中心に立って業務を行う仕事になります。
他のゲームクリエイターのように四六時中ゲームと向き合うことになるため、オタク就活生からの注目を浴びやすい職種といえますが、就職先の一つとして検討するならば、職種だけでなく労働条件や環境などにまつわる知識は徹底的に深めておくべきです。
ある特定の仕事に対して憧れを持ち、将来的にその仕事で活躍していきたいと考えていても、就活では職種に関する情報だけに限らず、新卒採用を行う企業についてや、働くにあたって生まれるさまざまな条件を理解しておくべきです。
「給与」「福利厚生」「残業の有無・その時間」「各職種の業務内容」「休日休暇」「社風」「将来性」など、就活を進めていくうえで肝心となる要素はきっちりと情報収集しておきましょう。
もしも、「ゲーム開発に携われるならどこでもいい」と重く捉えず情報収集してしまうと、選考でアピール不足に陥る、あるいは就職後に職種や勤め先の労働環境と相容れず、大きなミスマッチを引き起こしてしまう場合もあります。
特にゲームクリエイター職は一般的な仕事とは違って待遇が不安定気味、業界で必要となるスキルに人物像の移り変わりが激しいという特徴を持っているので、効率良く仕事選びをするためや働き方にネガティブな気持ちを抱かないためにも、就職前の研究分析は欠かさないようにしましょうね。
では上記で挙げた、就職する前に知っておくべき情報について以下で解説していきます。
前述の解説はあくまで社会人になる前に知っておくべきことの例になりますが、ここではゲームプランナーにフォーカスを当てた情報を提示していきましょう。
ゲームプランナーは名前通り、ゲームにまつわる企画業務を受け持つ仕事であり、主な就職先はプランニングからマーケティング全体を担うパブリッシャー企業。もしくは開発工程の1から10までを任されるデベロッパー企業になります。
ただ、ゲームのプランニングは自分1人で行うものではなく、どんな企業でも複数人のプランナーが協力し、なおかつゲームプロデューサーやディレクターなどとも連携して、新規ゲームの企画や既存タイトルの新要素実装を考えていくことになるでしょう。
企業の規模がそこまで大きくないと個人個人の業務裁量権も大きくなりがちなので、場合によってはゲームプランナー1人+αで企画を進める状況も考えられます。
しかし、ゲームプランナーはただゲームの企画を考えればいいわけではありません。
その企画内容も自分が面白いと思うコンセプトが企業の上層部にも通用するとは限らず、またコンシューマーなら膨大な内容量とDLCの実装で、ソーシャルゲームならば基本無料という性質上、課金要素でという形でマネタイズ(収益化)も同様に考えるわけです。
その後は、開発を進めていくために企業の経営者が納得するような企画書の作成とプレゼン。制作プラン(人員配置やスケジューリング)を組んで現場に開発を促すための仕様書の作成、そして細かな実装依頼やデバックテストというように、開発に関するマルチな役割を担うことになるでしょう。
そして、無事にリリースされた後でもユーザーの声や売り上げを集約してコンテンツの発展に活かすといった取り組みもしなくてはならないので、ゲームの大枠を決めて現場をまとめたとしても気が休まることはないのです。
また、ゲームプログラマーやゲームデザイナーなどある程度の研修を経て現場で活躍するクリエイター職とは異なり、ゲームプランナーは大学や専門学校を卒業した後でいきなりそれ相応のスキルを要求されるケースも目立ちます。たとえ開発業務に慣れていない立場といえど、ゲーム開発現場はIT産業のように実力主義が根深く、大きな利益を生む生まないは別にしても業務に関する高い専門性を発揮していかないと色々とやりづらくなるでしょう。
一般的な仕事では合説で認知度を上げて企業説明会にて情報の深堀り、OBOG訪問に参加して現場の声や実際の社内風景を窺い知る。そしてインターンシップにエントリーしたら業界や業務に関するセミナー講習と有給・無償の業務体験などで働き方を学んでいきます。
これは特殊な仕事となるゲームクリエイターでも同じことが言えるでしょう。
今ではSNSやネットを介してゲーム開発の魅力や裏側を、社員のリアルな声として拾うことができますが、いかんせんネット情報なのでその信憑性は怪しいものがあります。
なので、ネットで業界や企業の情報を収集し、それを説明会やインターンなど自分の足を使って得た情報と照らし合わせて分析するようにしてください。
ゲーム開発の現場は往々にしてネガティブな情報に溢れていますが、最前線で働く社員へ積極的に質問していくことで、入社後の自分の姿を想像しやすくなるだけでなく、仕事を経験することで得られるやりがいも見出せるようになるでしょう。
いかがでしたか? オタクの特徴として自分の経験や知識に絶大な自信を持って、他者の意見やトレンドの吸収を得意としない面が目立ちます。しかし、就活は自分の将来にまつわる岐路を考えていくことになるので、志望する職種や企業に限った情報のみでなく、仕事と生活のバランスやキャリアパスについての掘り下げと疑問解消は徹底的に行いましょう。