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アニメーター志望はポートフォリオを作ろう!

アニメの世界を自分の手で描くことに憧れてアニメーターを志望するオタクな就活生が多いですが、アニメ制作会社の選考を通過するにはポートフォリオの作成が肝になります。ポートフォリオの形や中身は就活生によって異なるため、「どうやって作っていけばいいのか分からない」と悩む人も多いことでしょう。今回は、アニメーターになるための必須アイテムである、ポートフォリオの作成方法について解説していきます。





「ポートフォリオ」ってなに?





ポートフォリオとは、簡単に言うと自分の技術力や得意とする分野を視覚的に紹介するためのツールであり「自己作品集」とも呼ばれます。アニメだけでなくゲーム業界の就活でも頻繁に用いられますよ。

冒頭でも触れた通り、毎年アニメーターとして働くことを目的に就活する学生は膨大であり、履歴書やESだけでは「この子はどんなことが得意で、描き上げる速度はどの程度か」という見極めを行えません。そこで、書類選考の一部にポートフォリオの提出を設けることで各々の技量がアニメーターに求められる水準に達しているかをプロの目線で判断できるのです。



さらに、ポートフォリオを作るうえで重要になるのは画力だけではありません。アニメーションはパラパラ漫画のように静止画の連続によって動きを演出させるものです。そのため、アニメーターになるにはアニメーションの原理を正しく認識しておくことが大切といえます。



アニメ会社に提出するポートフォリオの作り方





ポートフォリオをどう構成するかは人によりけりですが、全体的に採用担当者が3~5分程度で見終える内容量がベストと言われています。

全ての作品をまとめるためのクリアブックを用意しておくように。容量は20ポケットほどあれば最大で40枚の絵を収めることができるので、文房具店や百円ショップなどで購入しましょう。

見栄えを気にするかもしれませんが、採用担当者はポートフォリオの中身に興味があるので、高めのクリアブックを買う必要はないでしょう。

サイズはA3あるいはA4を選択するようにしてください。A3ならば作品を大きく見せることができ、A4は企業が管理しやすいという違いがあります。

ページ配分については、まず自己紹介で2枚あるいは3枚使うとして、その後は自信のある作品を順番に入れていきます。デッサンが先か、オリジナルが先かの決まりはありません。

また、学校の制作課題をポートフォリオに多く含める就活生もいますが、企業側は学生時代にどれだけ多くの作品を作ったのか、どれだけ多くの時間を描くことに費やしてきたのかも判断するため、自主制作の作品をポートフォリオにはできるだけ多く含めましょう。




絵のジャンルもバランスを意識する


ポートフォリオの構成要素は大きく3つに分類でき、静物画・人物画・動物画を描くようにしましょう。

静物画は部屋や風景、置物や日用品。人物画は自画像や家族に友人などのスケッチ、アニメやゲームに登場する版権キャラクターや、自分で考案したオリジナル、動物画は犬や猫、馬や鳥が含まれます。

ただ、どんな絵でも質感を意識して線を引くようにし、人物もバストアップだけでなく全身も描くようにしてください。

リアルな人物画や動物画を描く場合、写真を参考にして写経のように描くことは許されていますが、決してトレスしたものをポートフォリオの一部にしないように注意しましょう。

また、ポートフォリオにも多少の物語性を演出することが大事であり、背景を描くのであれば“背景のみ”、“背景+人物”と分ける手法も評価されるはずです。



さらに細かく見ていくと「デッサン」「模写」「パース」「クロッキー」「オリジナル」の5つが含まれ、どこを多く描くかはそれぞれの自由意志。そして、アニメーターは多く絵を描くことも大事ですが、絵そのものに動きをもたらす役割を担っているので、人物や動物が静止したり動き回ったりしている“アクション”のパターンも含ませましょう。



アニメーターに必要な“描くスキル”


また、アニメ制作現場では速度・正確さ・幅が求められ、速度は言わずもがな絵を描き上げるスピード、正確さは物体や人物を観察し違和感の無いよう描くスキル、そして幅は絵の描き分けを指します。

ポートフォリオのクオリティーを上げるときもこの3つを忘れてはなりません。一枚につき約20分ほどの時間で描き(クロッキーは10分程度)、なおかつ細部の明暗や遠近感も徹底的にこだわりましょう。



また、人物もアニメ業界に進むから女の子や青年だけを描ければいいわけではなく、年代別の人物像をパターンに分けて作成していくように。

たとえば40代の女性をテーマとするなら“主婦”なのか“マダム”なのかって感じですね。そして各表情(真顔や泣き顔、怒った顔に呆れ顔など)も年齢によってシワやえくぼといった特徴が如実に現れますから、性別や年齢に関係なく幅広い描き分けができるといいでしょう。



デッサンを描き終えたら、一枚につき何分かかったのかを余白の隅に記載しておくように。どんなに優れた作品を手掛けても時間が分からなければ採用担当者も「この絵を仕上げるのに何分かかったのか」が分からず、就活生の能力を正当に評価できなくなります。



ポートフォリオの提出手順


ポートフォリオも書類選考の一部となるので、履歴書に添付して企業に郵送します。

ポートフォリオはコピーしたものでも構いませんが、面接へ通過した場合や不採用となった後は履歴書の扱いと同じく返却はされないので、別のアニメ制作会社に応募するときのブラッシュアップで参考にするために、ポートフォリオの原本は無くさないように気をつけましょう。

また、面接では提出したポートフォリオをもとにした質疑応答がされる場合も往々にしてよくあるため、提出前に必ずポートフォリオの中身を確認して“数合わせ”の絵を入れていないか最終チェックを挟んでくださいね。



まとめ





ポートフォリオの存在は選考における重要な役割を持つため、作成に神経質になる人も大勢いらっしゃいますが、これは要するに自己PRを絵に置き換える作業というだけなので、今まで通り楽しく絵に向き合っていきましょう。

ただ、ポートフォリオの完成はあくまでアニメーターへの通過点に過ぎないので、たとえ面接への切符を獲得できたとしても現状に満足してはいけませんよ!

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