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アニメオタク必読! アニメ業界の就活面接で聞かれる質問と回答例

どんな業界の面接でも決まって聞かれる質問は存在するものです。書類に記載されている就活生の気持ちや覚悟を裏付けるためにテンプレ通りの疑問を投げかけたり、時にはストレートに心を抉るような質問だって面接には含まれます。そのため選考に挑む前はじっくりと時間をかけて対策する必要があるのですが、本稿ではエンタメ業界とりわけアニメ業界を志す人向けに、アニメ業界特有の質問が何か? について解説していきましょう。





どんな業界にも特有の質問がある





どんな仕事の面接でも「必ず聞かれる質問」以外に「業界・企業特有の質問」というのが存在します。その内容というのは企業の求める人物像や志望する業種・職種で異なっていきますが、どれだけ業界・企業の実態を調べられているのかを確かめたり、応募者の働く意識や人となりを正しく認識する目的で尋ねるのです。

こういった特有の質問は、「土壇場にならない限り何について聞かれるか分からない」と思うかもしれません。ですが、志望動機やキャリアステップ、自己PRにガクチカなどのベターな質疑応答の対策と同じく、入念に業界・企業研究をしておけばある程度「どういう点を探られるのか?」を予測できます。



たとえば、面接が開始して自己紹介やら志望動機やらの段階を踏んだ後で、自社が現状で抱えている課題や注力している事業の今後についての質問を投げかけられたとしましょう。

入社したいと強く希望する企業の魅力や特徴を理解するだけでなく、社風や事業展開に離職といった内情を分析し、競合他社との差別化、関わる業界の動向までの情報を事前に把握しておけば、相手の納得を得られる回答が可能となるものです。

しかし、自分のアピール材料を増やすことに囚われてしまい、企業HPや説明会で知れるような上澄みともいえる浅い情報ばかりで満足してしまうと、本番で変化球な質問に対応できなくなってしまいます。



面接選考でなかなか結果を出せない人の敗因には入退室や身だしなみといったマナーの欠如、コミュニケーション能力をはじめとする社会人基礎力の無さが挙がりますが、前述のような面接対策の不十分さも結果に大きな影響を及ぼしているのです。

転職が容易になっただけでなく、人材の価値が能力至上に傾倒してきたことで定年まで一つの企業に勤める人は減少の一途を辿っています。しかし入社の判断を下す選考では企業も就活生に長い期間働いてほしいと願っているため、自分の有用性を訴えかけ、相手に「御社のもとで長く働き貢献していきたい」という姿勢を示していかなければなりません。

その気持ちを大いにアピールするためには定番な質問に対策するだけでは足らず、未熟である自分を魅力的に映らせるため、志望先の情報を1から10までを徹底的に分析することが求められます。

説明会やOBOG訪問にインターネットなど、あらゆる媒体から数多くの情報を補完しておけば、イレギュラーな質問に事前の対策を打てるだけでなく自分の視野や可能性を広げることもできるのです。



アニメ業界特有の質問5選





アニメーションやゲームといったエンターテインメントを扱う業界では、一般的な仕事とは働き方や勤める人のタイプ、得られるやりがいなどが大きく異なります。

クリエイティブな業種とりわけアニメやゲーム制作現場はよく登山に例えられるのですが、販売・放映という頂点を目指して誰もが長く険しい山道を進むことを強いられます。

会社規模が大きく予算も人員もスケジュールも余裕があるプロジェクトであれば、勾配も緩やかでしっかりルート通りに進めば無理のない山登りが可能になるでしょう。しかし、アニメやゲームの制作は順当に物事が進むなんてことは稀なケースであり、参画するクリエイターを十分に確保できなかったり低予算に急な納期が重なれば、ハイキングのレベルではなくピッケルと命綱必須のクライミングレベルに変貌します。



特に「納期」というタイムリミットは死んでも守らなければならない絶対条件なので、毎度クリエイターや制作進行一人ひとりにのしかかる業務量は一般職のそれとは比較になりません。

しかし下手気に妥協してしまえば雪渓のクレバスにはまった登山者の如く、制作への身動きが取れなくなり、バグの多発や作画崩壊といった最悪の事態を引き起こしてしまうでしょう。

だからこそ監督やアニメーターにプログラマーといった制作に関わる誰もが、歯を食いしばって完パケという山の頂を目指し、視聴者やユーザーの笑顔を見るために暗中模索で日々業務に向かい合っているのです。

一見華やかに思えるエンタメの世界は、クリエイター達の血のにじむような絶え間ない努力によって維持されているのだと理解してくださいね。

さて……。見事に話が横道に逸れてしまいましたが、ここから先は今回取り上げているアニメ業界で頻出する質問について触れていきましょう。



①:好きなアニメは何か?


こちらはアニメ制作プロダクションでは頻繁に用いられる質問ですね。ただ応募者の性格や能力を深堀りするためというより、どちらかといえばアイスブレイキングの用途で投げかけられることが多いでしょう。

どう回答すればいいのか迷うかもしれませんが、別段志望企業に関係する作品ではなく、他社作品を答えても差し支えありません。たとえばサンライズに志望したとして、『機動戦士ガンダム』シリーズや『カウボーイビバップ』が好きと答えるも良し。または別会社であるガイナックスが制作した『新世紀エヴァンゲリオン』や『ふしぎの海のナディア』を答えても問題ないはずです。

ただ、ここで企業が見ているのは「どういう視点でアニメを視聴しているのか?」という点になるので、作品を好きになった理由を共感の得られる形に仕上げる必要はあるでしょう。



②:アニメ業界を選んだ理由


数多ある業種のなかで、なぜアニメーションを選んだのか? これも面接では聞かれますね。ただアニメが好きなだけでは、「じゃあ制作の立場ではなくて視聴者として見守っていてください」と跳ね返されるでしょう。

日本のアニメ産業は国内だけでなく海外でも圧倒的な人気を誇り、かの有名なハリウッドでもインスパイアという形で実写映画がいくつも企画・制作されるほどです。

それに、アナログからデジタル手法に作画が変わったように、技術・トレンドも日々変わる成長度の高い産業としても認知されているので、自分の気持ちと併せて業界のどういった背景に触発されてアニメ制作を決断したのかを語れると良いでしょう。



③:なぜ自社を志望したのか?


元請・下請けという関係があって制作が成り立っているように、アニメ制作企業は大手から中小と規模感も特徴もさまざまです。

普段アニメを観ない人でも知っているような作品を手掛けた企業もあれば、委託という形で制作を支える企業も存在します。

名前をよく知らない企業だったとしても、幼い頃に視聴して心に残った作品をその企業が制作で大きく関わっていた、なんて話も珍しくありません。

「どうしてその企業を選んだのか?」と直接的に考えると話す内容の整理に戸惑ってしまうかもしれませんが、コツとしてはその企業が手掛けた作品によって、「自分の性格や価値観、アニメに対する見方がどう変化したか」を考えていけば理由づけが容易になるはずです。



④:観るのが好きと作るのが好きの違いを認識しているか?


アニメファンとアニメ制作を生業としている立場では、同じ作品を見ていても感じ方や視点が大きく異なります。前者はアニメという娯楽を享受して“楽しむ”に過ぎませんが、後者はクリエイターとして自分の課題を見つけ出すためだったり、次回に繋げるためのインスピレーションを得るために視聴することが多いです。

なのでこの違いを認識していないと、作り手としてのアニメの捉え方にギャップが生じて辟易してしまうかもしれません。下手したらアニメに対する情熱も損なう可能性も大いに考えられます。

採用活動を行う企業もプロ意識を持った人材を欲しがっているので、本気でアニメ制作に関わっていきたいのならば、自己分析を通してこのテーマをじっくり掘り下げておくようにしましょうね。



⑤:もしも仕事をしていくなかでアニメを嫌いになったら?


クリエイティブな仕事というのは実力主義が正義となるため、好きという感情だけでは業務を乗り越えられません。制作進行になれば興味の薄いジャンルに関わったとしても強いこだわりを持たなければならないですし、限られた予算とキツキツなスケジュールを調整して、癖のあるクリエイター達に仕事を割り当てて管理していくことになります。

もしもクリエイターが“飛んだり”、完成品の運搬でトラブルがあり遅れが出た場合は全責任は制作進行に降りかかるのです。



アニメーターも他人事ではなく、毎日のように同じような原画を手掛け、細かいミスでもクオリティーに影響するためリテイクの嵐。流行の絵柄や技術を取り入れられなければ人材として使われない。しかも薄給で残業も多いという労働環境でもアニメの完成のために涙を飲んで仕事にあたるなどの風景が常態化します。最初はアニメが好きでも業務を経験していく過程でアニメ嫌いになることだって往々にしてよくあるのです。

もしも自分が携わるコンテンツに対して何の愛着も持てなくなれば、仕事もただの苦行のように感じてしまうでしょうし、「将来的に自分がそうなるかもしれない」という可能性を視野に入れて対策するのも面接を乗り越えるうえで重要になります。



まとめ





子供から大人までのアニメファンを魅了してやまないアニメ業界。一般職とは異なる取り組みや仕事への向き合い方は、クリエイティブな働き方を志望するオタク就活生達の注目を集めていますが、選考になれば業界の輝かしい面だけでなく、ツラく厳しい面にも目を向けてじっくり対策していかなければなりません。オタクとしてクリエイターとして本気でアニメ業界で活躍していきたいのならば、今回の解説を肝に銘じて、企業の意図に合致するような回答を考えるようにしましょうね。

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