1. ホーム
  2. コラム
  3. 学生時代はオタク活動一色。 就職で不利になる?

コラム

学生時代はオタク活動一色。 就職で不利になる?

学生活をどう過ごしていくのかは学生それぞれで違ってくるものですが、企業に社会人としての素養を訴えかけていく就活に切り替わると気になるのが、今までの過ごし方が就活に影響を及ぼすかどうかという点。

志望動機や自己PRを考えていく過程で自分のこれまでの学生生活を振り返ったとき、オタ活にばかりに夢中だったため、「魅力的なアピールやエピソードが思いつかない」と悩むオタク就活生も多いのではないでしょうか?

今回は、オタ活に専念していたかつての過ごし方が、就職で影響するのか否かをお話ししていきます。





学生時代は思いっきり楽しむべきもの





現在進行形で就活に向かい合い内定ゲットのために多くの苦労を重ねている就活生、そして来年の本格的な就活解禁に備えて3年生のこの時期から、インターンや自己分析に業界・企業分析を始めているオタク学生など、本稿を読む読者のタイプはそれぞれ異なっていることでしょう。

ただ、どんな人にも共通して言えるのは、就活を始めたからといって自分の好きなことを我慢する必要は無い、ということです。



後悔が残らないよう、遊ぶときはしっかり遊ぶ


もちろん節制する気持ちは分かります。就活を効率よく進めて早期的に決着をつけるには早めに行動を起こす必要がありますし、時間的・金銭的・体力的に負担のかかる就活で懸念を残さないためには、“やりたいこと”よりも“やるべきこと”を優先しなければなりませんから。

その気持ちは分かる、しかし大学生として過ごせる期間はたったの4年であり、人生で一度しか経験できない貴重な機会です。

「就活で後悔したくないから」と極端に趣味嗜好へブレーキをかけて、およそ1年弱の時間を就活のみに注ぎ込んでしまうのは非常にもったいない。



アニメやゲーム、アイドルといったオタ活に青春を注いできたこれまでのスタイルを変え、いきなり堅苦しい就活事情にシフトしていくと、ハードなスケジュールや厳しい選考の日々を乗り越えるための“心の逃げ道”が無くなってしまうことに繋がり、なかなか就活に疲れたメンタルを癒しづらくなってしまうわけです。

なので、周囲の学友が就活へ意識を切り替えはじめたとしても、自分の気持ちに整理がついていないうちは無理に他の動きと合わせず、やり残しの気持ちが生まれないくらい、学生時代は好きなだけオタ活を満喫するべきでしょう。



オタク活動は就職に影響するのか?





オタク就活生のなかには、他の就活生のように学生時代に体育会系の部活動やボランティア活動の経験が無く、ただただ数年間をオタ活に費やしてきたことで就活自体が不利に傾くと後ろ向きに考える人もいるかと思います。

確かに、あくまで一般的なイメージでいうと自分の好きな分野に傾倒している人よりも、他者と関わりをもって一つの目標に向かう姿の方が、企業に良い印象を与えやすいと感じるかもしれませんね。

ですが、「オタ活=就活が不利」というのはただの固定観念であり、どんな人であろうと志望する企業の分析成果が充実しており、自身のポテンシャルを前向きにアピールできれば就活を上手く進めることは可能です。



企業の評価ポイントを理解しておく


なぜなら、就活で企業が評価を下すための判断材料となる自己PRやガクチカなどでは、学生時代に「就活生がどんな成果や実績を上げてきたか」を知るためだけではなく、「これまでの体験で就活生が何を思い、何を学習して今度でどう活かしていくつもりか」を把握する目的でチェックされます。

オタクかどうかに関係なく、なかなか選考を突破できない就活生のほとんどは、「自分が今までどんな立場にいてどんな影響を与えてきたか」に注力しすぎて、目標をクリアするまでの思考やアクションの軌跡が理解しづらい特徴が顕著。

よく就活が始まったら“サークルの副部長が大量発生する”と皮肉交じりに囁かれますが、これがまさに最たる例といえますね。



新卒を採りたがっている企業は、別に語られるエピソード自体に魅力を感じたり価値を見出すわけではありません。彼らはガクチカなどを通して就活生の人柄や価値観を知りたがっており、それをうかがい知れるプロセスがしっかり構成できていなければ、どんな内容だろうとアピール材料として不足といえるでしょう。

つまり、学生時代にオタ活ばかりに取り組んでいたとしても別段問題は無く、自分が何を頑張ってきて、オタ活をきっかけにパーソナリティーにどういった変化が生じたのか、学んだことが今後で具体的にどう活かされるのかを明確に示すことができれば選考突破は夢ではないのです。



オタク活動を就活に活かそう





過去のオタ活を就活で有効活用するならば、学生時代の体験を語り、自身のポテンシャルを含めやすい自己PRとガクチカの二つがオススメです。

学生時代のオタ活を通じて得た、自分の学習内容や強み弱み、さらに採用を決める企業にとってメリットとなる要素を語ります。

「どんな特性をアピールするべきか」と悩んでしまうかもしれませんが、そこは入社を希望する企業が求めている人物像と照らし合わせて考えるべきでしょう。

つまり、その会社の業務に関連するスキルや、理念に共感して一緒に働ける姿勢を軸に訴えかけるわけです。



たとえば、相手が「協調性に富み、目標達成のために挑戦を続けられる人材に働いてほしい」と望んでいるのであれば、多くのオタク仲間と連携してイベントの開催に尽力、そして同人誌の売上に貢献した、ライブなどの集客に結びつけたなどの経験を語るといいかもしれませんね。

もちろん、人によってはオタクカルチャーに疎い場合もあり、専門的な用語を使ってしまうと相手の理解を遠ざけてしまう恐れがあるため、誰にでも分かるように内容はきちんと噛み砕いておく必要があるでしょう。



まとめ





このように、オタ活は就活でも大いに活用できる要素と判断でき、伝え方は多少工夫しなければなりませんが、オタクとしての学生時代の経験は決して無駄にはなりません。

自分がオタ活を経てどんな能力、考え方を培ってきて、それが新卒入社後で具体的にどう発揮されるかを論理的かつ適切に話すことができれば、業種職種に関係なく内定を獲得することは可能なのです。

この記事のタグ
この記事をシェアする
  • Twitter
  • facebook
  • はてぶ
  • LINE
一覧ページに戻る