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フリーランスでゲーム業界で働くには? どのくらいの難易度なのか

ゲーム業界では多種多様な職種が存在し、チームを組んでゲーム制作に取り組んでいるわけですが、フリーランス(個人事業主)という働き方も魅力的です。現在の国内ゲーム業界市場は一昔前に比べて拡大の傾向にあり、それに伴い様々な企業で待遇の見直しが進んできております。そんな中、転職への意識も顕著となっており、企業で一定のキャリアを積んだクリエイターがフリーランスとして再スタートを切る事も珍しくありません。





実はフリーランスで働いている人もいる





ゲーム業界に勤めている人のほとんどが“ゲーム好き”。誰しもが学生時代に「好きなゲームに関わる仕事がしたい」と感じて今に至ります。もちろん、別業種で働いていた人がゲームへの憧れを捨てきる事が出来ず、転職という形で軌道修正した、なんて経緯もこの業界では珍しくありません。


ちなみに国内のゲーム業界労働者の人口数は約25000人ほどと、年々拡大傾向にある市場規模に比べて少ないのが特徴的です。コンシューマー、ソーシャルゲーム、パチンコスロットなどハード・ソフトの開発土壌は比較的整ってきているにもかかわらず、従事している人数があまりにも足りていない。実のところ、ゲーム業界は他業種に並ぶくらいの人材不足に悩まされており、特に常に時間の無さとタスク量の多さがつきまとう中小規模だと、若いクリエイターやエンジニアが入ってもたった数年で退職してしまう事が非常に多いです。それはデータでもしっかり表れており、平均勤続年数も約6年余りと、似た仕事であるIT系と比較しても数字の低さが見て取れます。


しかし、退職といっても単純にゲーム開発に嫌気が差して業界を去った人だけを指すわけではありません。この内には“会社員”の立場から“フリーランス”としての立場に魅力を感じて新たなスタートを切った人も含まれます。





実のところ、国内フリーランスの割合は“10人に1人”とされており、その数はおよそ1200万人弱とされています。働くスタイルとしては企業から依頼された案件を在宅でこなしたり、他の社員のように常勤で動いたりと様々です。


近年ではスマホの普及や転職市場の拡大、そしてフリーランス向けの案件紹介に特化した媒体が増えてきた事で、今後も人口数は伸びていくのではないかとされています。


それはゲーム業界でも同じ事が言えて、企業の方針や“縛り”でストレスを感じているクリエイターやエンジニア達が、自分の理想的なゲーム開発を実現するためにフリーに転向するパターンも事例として多く存在します。



ゲームプランナーやゲームプログラマー、ゲームデザイナーにディレクターなど職種によって業務の仕組みにやりがいは異なってきますが、どうしても上から流れてきた工程が細分化されたり一人が抱える業務量が増幅したりと、クリエイターとして厳しい場面が目立つものです。


納期に間に合わせるために一般的な就業時間を大幅に超え、場合によっては日々が残業・泊まり込みの連続。問題無く仕事を進めてもクライアント側の都合で仕様の変更が重なったりと本当に大変。「ゲームが好きって気持ちだけじゃやっていけない」とされるのは、こういうシビアな面が際立っているからなのです。


そこで多くの人は一つの企業で長い事勤めるのではなく、自身の技術力を確かなものにしてから別企業へ転職したりフリーに転ずる選択肢を選ぶようになります。若い平均年齢(ほとんどが30代半ば)や平均勤続年数を見ればお分かりでしょう。



フリーランスになるためのプロセス





では、どうすればフリーになれるのでしょうか? まず先に言いたい事は新卒の時点でフリーになるのはオススメしません。フリーランスで業界デビューは出来ても“食べていけない”のです。


人脈がキャリア勢に比べて狭い、自分自身の技術力の乏しさに業界そのものに対する経験の無さは、フリーで動く上で大きなハンデになります。簡単な話、フリーランスは経験確かで周囲からの信頼を勝ち取り、投げられた業務を恙なく完遂出来るほどの専門的スキルに富んだ人がなるものであり、まだ右も左も分からない状態で転ずるのは、悪い言い方をすると“墓穴を掘る”ようなものです。



もしフリーランスとして業界に関わっていきたいと考えるならば、一度や二度ほど企業で数年間技術を学び、社内だけでなくプロジェクトやイベントを通じて知り合った別企業のゲーム業界のクリエイターや独立組(起業した人)と関係を持ち、将来的な仕事の案件が途切れないように“自分のキャラクター性や実力を知ってもらう”ところから始めていきましょう。


若干、話が逸れてしまいましたが本気でフリーを考えるならまずは、アルバイトや正社員として雇用されて経験を積み、業界の“酸いも甘いも知る”のが前提です。


抱えるプロジェクトの動向や企業の方針転換で自分が携わる仕事は大きく変動するのがゲーム業界の常です。そこを「仕事だから仕方ない」と割り切って働くか? 「当初思い描いていた働き方と違う」と自分の夢を叶えるためにフリーになるか? 仕事に従事してこの疑問が浮かんでくるタイミングがフリーか継続かの分水嶺でしょう。





そしてフリーになる場合は退職して個人事業主の届けを役所に申告するわけですが、その後の仕事は全て自分で営業して取る事になります。今までは社内で自動的に仕事が割り振られていましたが、今後は自分で一つずつ交渉していかないと当然“無収入”です。自由な働きを実現するという事は、失敗のリスクも跳ね上がります。


また、多くの人は自分の築いてきたコネから案件を紹介してもらったりするのですが、ここ数年でフリーランス向けの転職エージェントや直受け案件を紹介するサービス数も増加してきてるので、そこから企業に自分を売り込む(業務委託を締結するため)のポートフォリオの見直しや実績に経験など情報整理、そして面接対策を行う事が出来ます。“何もかもが一人で行う”のがフリーランスの当たり前でしたが、その様相は近年で少し変化したといえますね。



またフリーランスのツラい点は他にもあり、営業活動だけでなく経理や保険の支払いなども全て行わなければなりません。複雑な税務処理では税理士を使うという手段が残されていますが、確定申告(多くが青色)も壁として立ちふさがるでしょう。


ここまでの説明で「なんだ、フリーも結局厳しい世界には変わりないのか」とガッカリするかもしれません。しかし企業勤めとは違い、自分の好きな事をそのまま仕事に繋げる事が出来るのは最大の魅力です。自分の技術を最大限に活かせる案件に参画出来ますし、条件交渉の面でも企業と対等に折り合いをつける事も可能となります。語弊がある言い方をしてしまいますが、企業の歯車として与えられた仕事を黙々と続けるよりもクリエイティブな働き方を望めるので、自分の実力に自信が持てたら一度経験してみるのもいいかもしれませんね。フリーで長い事勤める人もいればその後に法人化(起業)して独自に組織化する人、そして気持ちが変わって別の企業に転職する人も大勢いらっしゃいます。


ですが、まずは新入りとして自分の能力を伸ばす事と業界の仕組みを理解するところからスタートしましょうね。



まとめ





このようにフリーランスとしてゲーム業界で活躍するには多大な努力を必要とします。自分の裁量で仕事が出来る分、下手をすれば収入が会社員時代に比べて激減する可能性が考えられますし、個人事業主という立場なので事務作業も全て自分一人で処理しなければなりません。ですが企業と対等な立場なので金額交渉も容易だったり、携われる業務の幅も正社員などとは大きく違ってくるので、将来的に一人立ちしたいと考える人は、今回の記事を参考にしてみてくださいね。

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