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オタク就活生の疑問|就活における「服装自由」の真意とは?

近年では大手化粧品メーカーの採用活動をきっかけに、就活生の服装自由化を謳う企業が徐々に現れてきました。

全国数万程度ある企業のなかで、服装自由を掲げる数は決して多くはありませんが、就活ルールが廃止され、通年採用も導入する企業も増えてきたこともあり、今後は大手中小に関係なく続々と自由な服で就活ができるのではないかと期待されています。

しかし、オタ活には全身全霊取り組んできたけれどオシャレには関心が無かったというオタク就活生にとって、服装自由化というのはなかなかハードルが高く感じられるものでしょう。

本稿ではオタクな方々のために、就活の服装自由に直面したときに押さえておくべきポイントをお話ししていきます。





服装自由にする意図が気になる





就活で矛盾に感じられる点に、「就活生ならば自身の個性を出すべき」という指摘があります。

「学生時代に培われ磨かれてきた個性を持って企業にアピールしましょう」と言っておきながら、蓋を開けてみると、誰しもが似たようなリクルートスーツに身を包み、清潔感を意識して髪型を短めに整え、所作や言葉遣いといったビジネスマナーを遵守しなければならない。

目上の人間と接する機会が多いため、社会人として恥ずかしくないようなマナーを身につけるのは重要だとしても、方々で個性を企業に訴えかけるように言われてきたのに、いざ説明会や選考が開始されれば格好すらも限定的です。

身だしなみについて1から準備しなければならない場合、スーツ・ネクタイ・革靴の3点を揃えるだけでも数万ほどの出費が求められますし、慣れないスーツを着て何ヶ月も就活を継続していくわけですので、忙しさや選考の難解さは覚悟できても、身だしなみについてヘイトを溜める就活生は珍しくありません。



就活用の服装でウンザリ……


学生時代は真面目に勉強や研究にアルバイトなど、学生としての本分や労働などやるべきことを果たしてきた人だとしても、就活本番でスーツが“しわ”で多少乱れていたりネクタイの色合いが不自然というだけで素養を疑われるケースも多々あるので、自分らしさを出したい人からしたらフォーマルな格好は邪魔に感じられるはず。

もちろん、あらかじめ企業から「〇〇な服装で来てください」と指示を受けていなければ必ずしもスーツ必須というわけではないのですが、下手に周囲とは違う姿で登場すればそれだけで悪目立ちして評価が下がるかもしれません。

このため、多くの就活生達は自分の気持ちに嘘をつき、嫌々な感情をおくびにも出さず画一的な格好で経験値を上げていくのです。

個性を出して魅力づけするべき場なのに、結局“没個性”“クローン”と思われる服装を徹底せざるを得ない。この矛盾が就活生の不満の気持ちを大きくさせている要因といえるでしょう。



服装自由とする企業の狙いとは?


まだまだ「企業に選ばれる立場なんだから就活生はリクルートスーツでいるべきだ」という固定観念を持つ人も大勢いらっしゃいます。ですが、新卒の採用活動をする企業のなかには、説明会への参加や選考の場面で「自由な服装(私服可)で来てください」と告知するところもここ数年で現れてきました。

その狙いとしては、就活生に服装選択の自由を与えることで「自社の風通しの良さをアピールして興味を抱かせたい」、「臨機応変に対応できて自分を社風に合わせられる人材か見極めたいから」の2点が含まれているのです。



字面通りに意味を受け取って、私服=普段着と認識してイベントや面接選考に向かう人もいますが、スーツの必要がないにしろ、ここで無難となるのが「オフィスカジュアル」。

こちらはその名の通り、オフィスで着ても問題無いほどのカジュアルな格好を意味しており、制服・スーツといったフォーマルな格好ではなく、適度なカジュアルなスタイルならば許されるわけです。

普段着になってしまうと奇抜なファッションや露出過多な服装になる場合も考えられますが、フォーマルとオシャレの中間に位置するオフィスカジュアルならば失礼な印象を与えにくいため、服装自由の場面でこちらを選択する就活生は多くいらっしゃいます。



服装自由でオタクは困る?





服装自由ならば何万円もかかるスーツを用意する必要もなく、慣れない服を長時間着ることもないため、私服・オフィスカジュアル推奨をラッキーだと考える就活生は多いことでしょう。

就活の場にふさわしいレベルであるなら、自分のオシャレ感覚を身だしなみに落とし込んで、ある程度の個性を出すことも可能ですからね。
特に、清楚さだけでなく大人びた可愛らしさを強調したい女性の就活生とって、服装自由化は嬉しい配慮ではないでしょうか?

ただ、自分の服装に大きなこだわりを持たないオタク就活生からすると、そこそこ自由なファッションで就活できるにしても、服のコーディネートに気を配ってこなかっただけに、なかなか服選びへのハードルが高いように感じるかと思います。

一昔前のオタクに対するイメージでは、チェック柄のシャツやダボダボのパーカー、よれよれのTシャツ、サイズギリギリのジーパンといった、お世辞にも似合っているとはいえない格好が印象的でした。

今はそんな姿のオタクが減ってきているといっても、実際にはファッションセンスに自信が無いと嘆くオタクは相変わらずいらっしゃいます。



服装自由でオタクが押さえるべきポイント





仮に服装自由の指定があった場合、服装の選択に慣れていないオタク就活生はどうすればいいのでしょう?

せっかく企業理念や事業の方針に共感でき、働いてみたいと意気込んでエントリーをかけたのに、服装の場面で悩む時間を生んでしまうのは非常にもったいない。

なので、ここではオタク就活生向けの服装の選び方をお話ししていきます。



①リクルートスーツ一択で勝負をかける



「服装自由」といっても、スーツで来てはいけないわけではありません。自由な服装で説明会や選考への参加を許している大手を志望する就活生のなかにも、他の就活生がオフィスカジュアルで挑むなか、自分はあえてスーツで……、という人も見受けられます。

むしろ、スーツならば下手にコーディネートを意識することもなく、着慣れればフォーマルファッションに堅苦しさを感じず抵抗も薄れていきますので、服装に迷うようであればスーツ着用も考えておきましょう。

「そのスーツを選ぶのが正直難しいんだよ」とおっしゃるかもしれませんが、自分だけで選ぶとサイズや見た目に費用などでミスを生むかもしれません。



②派手な柄や色合いを避ける



相手の注目を浴びたいと考えて、面接にてピンクや黄色といった色、キャラクターや文字がプリントされた服を着てくる就活生も実はいらっしゃいます。

ただ、そういったファッションに100%寛容な対応を取ってくれる企業は万に一つであり、大抵が不真面目な印象を受けて採用を見送ることでしょう。

「服装自由」といっても相手からの評価も意識しなければならないので、なるべく主張の少ない色合い・無地の服装を選ぶように。



③業種職種を見て判断する



たとえ服装が自由であっても、選ぶ仕事がバックオフィスか接客か営業かでも選択の余地は大きく異なります。

また、働き方が“お堅い”金融やサービス業では好きな服装の実現がなかなか難しくても、エンタメ業界ならば可能という場合も無きにしも非ずなので、OBOG訪問やインターンで前もってリサーチをかけて情報を集めてから考えるのも良いでしょう。



まとめ





意外と就活生の頭を悩ます「服装自由」ですが、コーディネートの際に重要となるのは、「相手に失礼に思われないか」「常識の範囲内の格好か」を意識すること。

どんなに優秀な実績を持ち、志望する企業に並々ならぬ情熱を抱いていたとしても、第一印象が最悪では高評価に繋がることは叶わなくなります。

服装選びに自信が無い人はスーツで挑むか、お店の人や身内、知り合いに協力してもらい、フォーマルな場に適している服を選んでもらうようにしましょうね。

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