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ゲーム業界に潜む闇。こんな会社はやめとけ

他業種の例に漏れず、ゲーム業界でも大手や中小で待遇や給与には違いがあるだけでなく、仕事の幅にも差があります。そういった点を加味して就活生や転職志望者は企業選びを慎重に行っていくわけですが、ゲーム系企業の中にも、クリエイターを使い捨てにしたする“ブラック企業”や未経験向けの教育制度が存在しない場所があるのです。今回はゲーム業界での企業選びについてお話していきましょう。







ゲーム会社の中での会社選びのコツ





就活において企業選びは非常に重要。自分の望む条件が備わっているだけでなく、長期的に働くために自分と企業の適性が十分かどうかを確かめる必要があります。まぁこれは就活生にとって当たり前の事なので言うまでもありませんが。しかし目先の条件にだけ釣られて志望度が低くなったり、入社後に後悔する人は毎年のように現れるものです。


もちろん他業種の働き方とは“一線を画す”ゲーム業界でもそれは同じです。「ゲームが大好き」なのは皆同じですが、それだけでなくどんな仕事に携わっていきたいのか? 志望する企業でどんな成長を遂げたいのか? こういったキャリアパスを明確にしておく事は、クリエイターとしての充実感を得るために必要不可欠です。



そしてゲーム系企業といっても大手や中小では待遇や給与、働き方はまるで違います。大手ですと抱えるプロジェクト規模や世間的な注目度も巨大。それに伴い関わる人数も膨大になっていくわけですが、一つの分野に特化して動く分、個人の役割も限られていくので「ものづくりがしたい」と希望している人にとっては“組織の歯車感”が否めなくなるかもしれません。


逆に中小では組織規模が大手に比べて小さい分、一人ひとりがマルチタスクを請け負う事になるのでハードワークになってしまいますが、自分の仕事のみならず様々な分野の能力が培われます。


また、両者の違いで浮かびやすいのが給与(年収)ですね。同じ役職・継続年数で見てみても200~300万ほどの差があります。もちろん学歴やキャリアでも変化が生じますけどね。





ゲーム好きの方だと「パブリッシャー(販売)」「デベロッパー(開発)」の二つを聞いた事があるかと思いますが、主にパブリッシャーは大手に多く、中小のほとんどがデベロッパーとなっています。パブリッシャーでは潤沢な資金があり「どういうゲームを作っていくか」を決定したらそれをデベロッパーへ流し、開発に必要となる資金も融資します。その後はパブリッシャーの意向に沿ったものをデベロッパーで開発していくわけですが、両者は下請法に基づいて動いていく事になるので決して対等な関係性ではありません。またパブリッシャーの事情で土壇場で仕様の大幅な変更が発生したり、掛かるコストも大きく変わっていく場合もあるのです。こうして見ると「デベロッパー企業はツラさしか無いのか」と感じるかもしれませんが、宣伝や流通が主となるパブリッシャーに比べて実際にゲームの中身を手掛ける事が出来るので、開発領域に身を置きたいと考える人はこの違いを覚えておきましょう。



やりがいだけでは仕事はできない





「“好き”を仕事に活かしたい」と考えるのは素晴らしい事ですが、ゲーム業界は「ゲームが好き」という気持ちだけで何とかなるほど甘い世界ではありません。ゲーム業界は企画からデザインにプログラミングといった技術力が無ければ業務は完遂出来ず、各々のスキルの程度は作品の完成度や購入者の評価に直結するので、当然ですが相応の専門性が求められます。ですが「自分の仕事さえ上手くいっていれば問題ないでしょ」も通用しません。この業界では他の職種との連携が非常に重要であり、それを可能にするには日頃から円滑なコミュニケーションを図る必要があります。要するに「人間関係を大切にしろ」って事ですね。たとえばゲームプランナーとして働いているとして、仕様書を作成したらその後は各エンジニアやクリエイター達に役割の伝達を行う事でしょう。


ですがデザイナーやプログラマーでは仕事がそもそも違うため、相手に伝える内容は大きく違いますし、指示にミスがあれば制作も遅れてしまうので、正確な情報を相手に話さなければなりません。


そこを注意するのは当然として、クリエイターの中には“職人気質”の気難しい人も含まれます。相手との距離間や言葉の選択を誤ってしまうと思わぬトラブルを生みかねません。そういう事が起きないためにも、相手と日常的にコミュニケーションを取っていき良好な関係を築いていきましょうね。



またゲーム業界は他業種と同じように万年人材不足に苦しんでいます。一般的なブラック企業では残業時間の多さや膨大な仕事量が離職率の高さに繋がっているわけですが、ゲーム業界では「好きでこの仕事をしている」と考える人が多く、残業をそもそも理不尽な事と捉えている人が少数派です。もちろん給与の面で不満の声はよく挙がりますが、SEなどのIT系のエンジニアと比べたらまだ年収は高い方です。


では、何が一番ゲーム業界の離職に影響しているのかというと、考えられる大きな存在が“教育制度”でしょう。他と比較してもゲーム業界では未経験者に求めるスキルの水準が高いのが特徴的で、完全未経験の人相手でも十分な教育を施さないのも問題に含まれます。他業種では未経験がほとんどである新卒にしっかりした研修プログラムを設けますが、大手以外のゲーム系企業では新卒だろうと中途だろうとOJTを経験させて実務開始となるのがお馴染み。“教える工程”が無いので、プログラミングや企画力といった能力に自信のある人ならそこまで問題になりませんが、一からスタートを切る人はまず育ちませんよね。





そして「応募の際、就活生に多くを求める」のも、業界がいつまでも人材不足を解消出来ていない理由です。普通の就活では選考にて学生の志望度の高さやキャリアビジョンを確かめた上で、企業は“活躍してくれる可能性”に賭けて合否を決めます。しかしゲーム業界だとそうはいきません。


往々にしてゲーム系企業の就活事情では、たとえ実務経験の無い応募者だとしても「今までどんなゲーム・アプリを作った?」「得意とするソフトは?」「ウチの業務に“即座に”通用するようなエピソードはある?」などを平気で聞いてきます。“ゲーム”という世間の注目を集めやすく射幸性の高いコンテンツを生み出すわけですから、相手にそれなりのスキルを求めたくなる気持ちは理解出来ないわけではありません。しかし、ちゃんとした教育精度が整っているわけでもないのに、採用のハードルを高めに設定したままでは今後も人材不足が解消される事は無いでしょう。



…まぁこれは業界全体の考えるべき課題であり、就活生がどうこう出来る話では無いのですが、こういう背景がある事を知った上で未経験者は“それなりの取り組み”を事前にしておく必要があります。他の“ゲーム好き就活生”と差をつける意味でも、日頃からUnityなどの勉強をして実際にゲームを作ってみたり、未経験のまま正社員に応募するよりもアルバイトから始めてキャリアを積んでいくなどの道も考えてみましょう。



まとめ





いかがでしたか? たとえゲーム業界に並々ならぬ気持ちを持っていても、自分の適性や条件と合っていない企業で働くと、結局早期退職を考えるようになってしまいます。大切なのは“好き”を具体的に“どうやって仕事に活かすか”“未経験という立場を努力で跳ね返せるか”です。そして大手の新卒採用では未経験+“普通の学歴”では選考に進む事も難しいので、まずは中小にてキャリアを積み、そこから安定感のある大手に挑んでみてはいかがでしょうか。

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