1. ホーム
  2. コラム
  3. ゲーム業界のツラさを解説! 各職種の年収を高めるには?

コラム

ゲーム業界のツラさを解説! 各職種の年収を高めるには?

ゲーム業界を目指して就活対策を進める学生が多いですが、ゲームに関する知識や志望する職種の魅力を掘り下げるだけでなく、年収についても気を払わなければなりません。どんな仕事や役職が一番年収が高いのか、どうすれば年収を上げる事が可能になるのか、これは多大な労力を消費してモノづくりに励むクリエイターならではの問題といえますね。そこで今回はゲーム開発に携わる人達のツラさや、生き残るため(稼ぐため)のマインドについて触れていきましょう。





ゲーム業界は就職してからが大変




世間一般のイメージで言うと、ゲーム業界は華やかなように見えて「残業や泊まり込みが多い」「仕様の変更でピリピリしている」「経験がものを言うから初心者には厳しい」といったネガティブな印象が集中しやすいですが、“ほとんど間違っていない”というのが正直なところです。
ゲーム系企業で長い期間働くクリエイターからも「好きという気持ちだけ、生半可な気持ちならゲームを仕事にしない方が良い」と聞きますし、サービス業や小売業といった仕事とは違う“特殊な業界”である事を理解しておきましょう。
大手有名企業から中小の開発専門の企業といったゲーム系企業には、毎年膨大な数の就活生が集まってきますが、誰もが「ゲームをするのが好きだから仕事に繋げていきたい」と考えている事でしょう。
もちろん好きなものに関わるために熱意を持つのは素晴らしい事ですが、情熱を抱く就活生ほど仕事を経験した後のギャップに苦しみやすいです。
脅しのように聞こえるかもしれませんが、「ゲームをするのも作るのも好きだし、大概の事なら耐えられる“はず”!」と考え、業界・企業研究を疎かにしてると余計なダメージを負いやすいのです。



果てしなきバグとの抗争、犠牲になる休み


ではゲーム業界が大変だと感じる要素とは何か? ここから先ではそのツライ点について掘り下げていきましょう。
まずは残業の連続ですね。プロジェクト休暇や開発が走り出した段階ではそこまで厳しい労働が待っているというわけではありませんが、ゲーム開発が佳境に差し掛かってくると途端に地獄の様相を呈してきます。ゲーム作品は高度なプログラムやシステムが滞りなく動作する事で動くもの。しかし複雑な作業を重ね、難解なコーディングを挟み込むとどうしても複数の“バグ(不具合)”が発生してしまうのです。このバグがあるだけでゲームの読み込むのが遅くなったりフリーズしたり、エフェクトやサウンドにズレが出たりと、ユーザーのストレス上昇に直結してしまい利益低下に結びつくので、発売までの間は寝る間も削ってバグ処理に注力する事になります。忙しさの度合いによっては休日も返上して作業に当たらなくてはならないのです。



もちろん専用のデバッカーを経験未経験問わず募集する事もありますが、コスト面でも時間的にも余裕の無い企業では、プログラマーをはじめプランナーやデザイナーなどもデバッカーとして動く羽目になりますよ。しかも、ただバグを処理するだけではなく納期を逆算して限られた日数内でコンテンツの実装も並行して行うので、クリエイター1人ひとりに掛かる負荷は相当なものです。また、バグは一つ解決しても新たなバグが2つ3つと生まれていくもの。これによって就業時間を過ぎても終電ギリギリまで会社に残らざるを得なかったり、最悪の場合はオフィスに泊まって作業に徹したりする事もありますよ。



ハードルの高いゲーム業界、理想が叶うとは限らない


次が未経験者の業界デビューの難易度。今ではそれなりの資産と知識があればゲーム系企業(ソーシャルゲーム分野)の立ち上げもそこまで難しくなく、たとえ未経験でも教育制度のしっかりしている企業ならば採用する機会も増えてきています。ただ、常に最前線で活躍している大手パブリッシャー企業や、いくつものヒット作を裏で手掛けてきた中小の開発企業ですと、学生時代からプログラミングやアプリ・ゲームに触れてきており、尚且つゲーム開発(デザインやプログラム etc.)の実績がある人材を欲するケースが割と多いです。そのため「ハード・ソフト開発において誰もが知るような企業で新卒として入りたい」と考えても、未経験の状態だと選考を突破しにくいのです。そしてよしんば入社したとしても、自分が思い描くゲーム開発を実現出来るかは疑問です。特に興味の無い部門に配属されて数年規模のスパンで一から勉強し直すという事も大いに考えられるでしょう。ここでゲーム業界にキラキラしたイメージを持っていた人が多く脱落しやすいのです。



変動する仕様、イベント対策で更に疲労困憊


さらに、ゲーム業界での仕事のツラさは、残業超過や開発の難しさだけでなくクライアントの都合で何度も変更される“仕様”も含まれます。
いくらこちらが限られた時間内で仕様書通りの“ほぼ完璧に近い”クオリティーを実現したとしても、委託元である企業が企画内容について見直しを図った場合、軌道修正に伴って当然今までの仕様も大きく覆ります。ですがゲーム開発では“納期”という絶対に守らなければならないルールが存在しているので、どんなに仕様変更が重なっても納期以内に何としても形にしなければならないのです。
他にもゲーム制作以外の現場では、リリース予定のゲーム(あくまで制作過程)を東京ゲームショウなどのゲームイベントを通じて一般のお客さんに知ってもらうために、広報用のPVから体験版までをイベント用に作り込まなければならず、宣伝のために着ぐるみやコスプレで駆け回る事もしばしば…。



濃いキャラクター性、郷に入っては郷に従え


他にももっとゲーム業界では大変な箇所が存在しますが、あまりにも長くなりそうなので最後に一点だけ。ゲーム系企業では自由な働き方を謳っているだけあって、他の仕事では考えられないような“癖の強い人達”が集まりやすいです。もちろんどんな人が働いていてどこまでの振舞いが許されるかは企業の雰囲気や方針によって異なってきますが、年齢層が比較的若くて“アットホーム”な場所では変わった人をよく目撃します。たとえば休憩時間に自宅から持ち込んだPS4で遊んだり、距離が近いのに雑談をいちいちチャットを介して行ったり、あとは内線電話を友人と会話する時のノリで取ったり(絶対にやってはいけません)と様々。
傍から見る分には「盛り上がっていて楽しそうだなぁ」と感じるかもしれません、しかしこういった性格の持ち主達の機嫌を害さないようチームの一員として長期的に仕事に向かい合わなくてはならないので、そういう意味でも企業研究で職場の雰囲気を知るというのは非常に重要となってきますよ。仕事自体は問題無くても職場の空気に溶け込めず早期退職…なんてのはシャレになりませんからね!



ゲーム業界でとことん稼ぐ




前述で長々とゲーム業界の抱えるツライ場面を紹介してまいりましたが、なんだかんだ言って自分が関わった作品が世に出て多くのゲーマーの心を揺さぶり、クリア後のスタッフロールにクリエイターとしての自分の名前が載るというのは、筆舌に尽くしがたい感動です。
リリースした作品の出来はもちろん、制作の場面で自分の働きが大きかったら自身にファンが付く事も有り得ますしね!



では、多忙な日々を送りながらもゲーム業界でそれなりの年収を得るためにはどうすればいいのでしょう? ゲーム業界で一番高収入を得やすいポジションは何かというと「ゲームプロデューサー」です。これはゲーム開発でのプロジェクトを統括する最重要ポストであり、就くための流れとしてはプランナーやプログラマーといった職種からゲームディレクターに上がり、そこからマネジメントやリーダーシップを培っていき企業に評価される事でプロデューサーへと昇格出来ます。
仕事の中身については主に予算やスケジュールの管理、人員配置を行いつつ企画から販売に関するマーケティング全般を手掛けていきますよ。





「上級職としてではなく一介のクリエイターとしての年収を上げたい!」と思う場合は、今いる会社よりも待遇を期待出来る環境に転職してみる事が挙げられます。しかし、ただキャリアを重ねただけで転職活動をしても、お目当ての企業内に自分の上位互換的なクリエイターが大勢いたら? その時点で自分のレアリティは下がってしまいます。「年収を上げたい」と感じるならば、クリエイターとして“売り”になる自身の強みを今以上に磨く必要があるはずです。
「キャラデザや衣装の作成」「フラストレーションを感じさせないヌルヌルなモーション」など、自分が最も得意とする分野を徹底的に磨き上げれば、“使い捨てにしやすいどっちつかずのクリエイター”だと捉えられる事も無くなりますし、その分野を活かすことのできる環境なら入社後即座に結果を出しやすくなるでしょう。



また、ゲームクリエイターは常に“進化”を求められる仕事です。今のスキルや知識に満足して最先端のテクノロジーやトレンドに興味が向かなくなってしまったら、すぐに業界で置いてけぼりにされてしまいます。現在プロとして平均以上の年収を稼いでいるタイプは、自分とは関係の薄い分野の知識も貪欲に吸収し、どれをゲーム開発の生産性や効率化に繋げる事を目的に動いている人物がほとんどです。要するに「キャリアアップや収入UP、そして仕事のやりがいを追求するためにも、年齢や関わる分野に関係なく勉強をしておきましょう!」という事ですね。
こういった自分の市場価値を上げる行為は、理想的な場所に転職しやすくなるだけでなく、企業の業績が傾いて収入が減った時の“保険”にも繋がりますよ。



まとめ




いかがでしたか? 世間では大手中小企業に「働き方改革」が適用され始め、法律によって残業の是非も見直しがされてきていますが、ゲーム業界では一般の働き方や考えがなかなか浸透しづらいもので、クリエイティブな働き方の“代償”のように幾多の苦難が待ち受けております。もちろん仕事がツライのはゲーム業界に限った事ではないですし、継続していく事で見えてくる“楽しさや喜び”も無論存在しますよ。そして年収に関して不安感が芽生え始めたら、自分の技術が遺憾なく発揮出来る環境に転職して、新天地でのキャリアアップを目指す事もオススメです。

この記事のタグ
この記事をシェアする
  • Twitter
  • facebook
  • はてぶ
  • LINE
一覧ページに戻る