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ゲームプログラマーの仕事と専門的な知識はどうやって学ぶべき?

ソーシャルゲームの台頭によってコンシューマ開発企業よりも、ソーシャルゲーム開発に力を注ぐ企業が続々と登場してまいりました。その甲斐あってか、ゲームを遊んできた経験は薄くても、ソーシャルゲームの影響で“ゲーム作りの面白さ”に目を輝かせる学生の姿も増えてきています。
本稿を読んでいる人の中にも「プログラミングに疎いけど、憧れのゲーム業界に携わりたい」と考える人が含まれている事でしょう。そこで今回はゲームプログラマーになるための学習場所や、必要になる費用について触れていきますね。





ゲームプログラマーになるための費用(学費)




ゲームプログラマーになる道筋は人によって違うもので、全く実務経験の無い状態から新卒採用で大手中小に所属するパターンや、学生生活と並行してデバッカーのアルバイトとしてゲーム業界に携わり、卒業後そのまま働いていた企業に正社員として引き抜かれたり、一度社会人として別の業界で働き、中途として軌道修正したりなど様々です。
このように現役で活躍している人達のデビューまでの流れは異なるわけですが、共通認識としてゲームプログラマーという“専門職”に就くために、ほとんどの人が多大な時間と費用を掛けています。
しかし、いざゲームプログラマーを目指して勉強しようにもネックになるのが“お金”ですよね。
学生の受験勉強と同じように、学習に掛けた時間だけでなく“勉強の手段にいくら費やしたか”も、能力の引き上げに割と関わってきますので、抱える不安箇所が多ければ多いほど、なかなか金額面で妥協する判断が難しくなるはず…。


では、ゲームプログラマーを目指す人達はどんな学習の手順を踏んでいるのかを、下記にて紹介していきましょう。勉強の種類は大きく分けて「独学」「民間スクール」「大学・短大」「専門学校」の4つが挙げられます。



独学のメリットデメリット


独学は文字通り、独自にゲーム業界全体やプログラミングに関する知識を深めて、実際にプログラムを組み続けて経験を培っていくもの。自分の裁量で学習内容を決められるだけでなく、“学び舎”に通う必要も無いので当然掛かる金額は少なめです。もちろん実際にプログラミングで使うPCの準備や、プログラミング言語・コーディングのやり方に関する参考書を用意しなければならないので、数千~数万円ほどは必要になります。
ですが、安く済む上に自由に取り組む事が出来る分、独学は“何もかもを自分だけで解決しなければならない”ので学習難易度は他と比べて跳ね上がります。「何から始めるべき?」「このミスはどう処理すればいいの?」という疑問が浮かんできても、専属の講師が傍にいるわけではないので答えを導き出すのにも時間が掛かってしまう事でしょう。そこで挫折してプログラマーを諦めてしまう人も大勢いらっしゃいますね。



民間スクールのメリットデメリット


「民間スクール」はプログラム特化の学習環境であり、プログラマーに転職する事を望む社会人も多く参加していますね。ゲーム業界に関する知識を学べるわけではありませんが、「C言語? PHP? 全く知らない…」という完全未経験の人でもプログラミングを学習出来ますよ。
ただ、民間スクールに通う事を検討するならば“そこでは何を学べるか”をよく調べる必要があるでしょう。いくら初心者でもプログラミングを吸収出来るからといって、各スクールでは強みの要素や学習内容の幅は違っていきます。「生徒数も多いし実績も充分だから入ってみたい」と思っていても、その教室がWebデザイナーに特化した所では意味がありませんしね。



また“スクール”といってもオンライン型かオフライン型かで話は変わっていきます。オンラインは要するに“ほぼ独学に近いもの”で、インターネット環境さえあれば場所に関係なく学習が可能になります。最近ではゲームプログラマーの需要増加に伴い、初心者向けのオンライン講座の数も増えてきましたが、独学と同じように“自身のやる気を保つ事”も気にしなければなりません。
オフラインでは実際に教室に通い、講師や他の受講者を交えてカリキュラムに取り組んでいく形になります。その道のプロが身近で指導してくれるので、分からない箇所もスムーズに解決へ導いてくれますよ。気になる必要金額はどの教室もバラバラ。授業形式や学習内容(学べる言語・ソフト)そして望むプランで変わり、あくまで平均ですが約1ヶ月の社会人プランなら12~14万円ほど必要になるでしょう。



大学・短大のメリットデメリット


次の「大学・短大」についてですが、学生の立場なら情報学部に属している場合はプログラミングを定められた時間内で取り入れる事が可能になります。ただ、プログラミングのみを学ぶために受験を経験して入学を果たすのは時間的にも金額的にもオススメ出来ません。入学費用も数百万単位となって負担が重くのしかかりますし、卒業するために単位も得なければなりません。



専門学校のメリットデメリット


最後に「専門学校」を語っていきます。世の中には“ゲーム系専門学校”というものが存在しており、そのほとんどは企業法人として運営していますが、ゲーム業界で通用する技能を無駄なく学べるだけでなく、講師一人ひとりが現役で活躍しているプロフェッショナルなので、クリエイターとして求められる姿勢から業界で生き残るための心得まで聞く事が出来ますよ。
さらに生徒のほとんどが未経験者なので互いに切磋琢磨しやすく、勉強を続ける事へのモチベーション維持も狙えます。
ただ専門学校選びも民間スクールの時と同じように、「どんな学科があって、そこでは何を教えてくれるか」もチェックしておきましょう。それだけでなく提携しているゲーム系企業も調べておけば、卒業後の進路で「自分の能力を発揮しやすくて望みが叶えられる企業はどこなのか」と、迷ってしまうリスクを減らせますよ。



必要になる金額についてですが、数多あるゲーム系専門学校の納入金額は平均で2,400,000円ほどとされています。内訳としては入学費、前期・後期のカリキュラム(実習含む)、授業で使う教材の準備、施設利用料などが含まれ、こうして見ると「高すぎて無理…」と思ってしまうかもしれません。
多くの人は「国の教育ローン」「学費クレジット」を利用し、プロのクリエイターになった後で定期的に返済していく形を取っていますよ。
特定の分野に関する専門性を無駄なく高められ、在学期間もたったの2~3年。そして就職先も講師の口利きで斡旋してもらえるので、本気で「ゲームクリエイターとして生きていきたい!」と考えるならばオススメします。



自分の適性を見極める




適性…つまり“ゲームプログラマーに向いている人はどんな人か?”という点ですが、どんな状況でもゲームに対して情熱や愛情を持てるタイプが前提条件でしょう。
企業に属するクリエイターとして“売れるゲーム”を開発するために、ユーザーの嗜好傾向や業界のトレンドを分析していく事は大事ですが、それだけでは素晴らしい作品を生み出していく事は出来ません。作り手が満足出来ないもの、「遊んでいてつまらない」と感じるものが世のゲーマーに支持されるはずはありませんしね。
自分が携わる作品に誇りと責任を持ち、尚且つ「自分が一番、誰よりもこのゲームを楽しんでる!」と意識出来なければ、ゲーム業界で長く勤める事は難しくなるでしょう。
「三度の飯よりゲームが好き」という確固たる意思があるからこそ、マルチタスクに対する重責を乗り越え、クリエイター・ユーザーという二つの目線でアイディアを練る事ができ、作業の効率化を図る事が出来るわけです。



もちろんプログラマーとしての実力は業界で活躍するために欠かせませんが、ゲーム開発は自分一人で達成出来るものではなく、他のゲームクリエイター達と手を取り合う事で実現されます。
ゲーム業界は仕事において経験や専門性が重視される風潮にあり、そのせいか多少“気難しい性格”の方も少なからず存在します。「ゲームが好き」という共通意識があったとしても、性格の不一致で業務が破綻するなんて事例だって稀に聞かれますしね。たとえ“傍若無人”な人がいたとしても、社会人として失礼の無いように接して、“素晴らしきゲームクリエイター、同じ苦労を共にする同志”として相手をリスペクト出来れば御の字といえます。
そして、こういった協調性を発揮するにはコミュニケーション能力が非常に大事。特にゲーム開発では意思の疎通に“漏れ”があったら、開発過程で甚大なトラブルを生むケースも考えられます。
どんな人でも隔たり無く明るくハキハキと対応でき、打ち合わせの場面や仕様に関する疑問も遠慮なくぶつける事が出来るタイプは、ゲーム業界で重宝されやすいです。



ゲームプログラマーの働き方




「ゲームプログラマー、ゲームクリエイターはツラい! 環境が劣悪!」と方々でよく聞かれますが、本当にそうでしょうか?
ゲーム系企業といえど、コンシューマ分野を手掛けるかソーシャルゲーム分野を手掛けるかで、クリエイターの能力の活かし方や業務の大変さは変わっていきます。
コンシューマ開発ではアップデートやメンテナンス(パッチ)以外では不具合の対応が難しくなっていくので、企画の際もソーシャルゲームに比べてより神経質に、より慎重に行っていく事になります。
そのため、ゲームクリエイター各位の専門性がより発揮しやすい環境が自ずと作られていくので、プログラマーはプログラミング一本に集中する事が出来るわけです。「餅は餅屋」と言いますしね。
ただ市場開拓目覚ましいソーシャルゲーム界隈では、コンシューマに比べてスピーディーに開発を行いリリースする形になります。何かしらのトラブルやバグが発生した場合でも早急な修正・対応を求められる分、コンシューマよりも詳細な仕様書を作り込む事も無いのですが、たとえプログラマーでもプランナー達と同じように企画に参加する事もしばしば。



職業選択の際は適材適所をよく考える必要がありますが、このように企業の取り組み方を見誤ってしまえば、プログラミングが得意でも途端にツラさを感じてしまいやすくなります。
逆に、自分の専門性を遺憾なく発揮出来る環境に身を置ければ、気持ち良く仕事が出来る。
ゲーム業界に限らず、残業や人間関係など仕事をする上で大変な箇所は色々ありますが、「ゲーム開発はツラい!」と感じるかどうかの分水嶺は“企業選びのミスマッチ”が大きく影響しているのではないでしょうか?



そしてゲーム業界で働く楽しさを語る上で欠かせないのが、“ゲーム”に対して同じくらいの熱を秘めた人達と働ける喜びですね。誰もがゲームが好きで好きで仕方なく、その気持ちを抱いて業界入りした兵(つわもの)ばかり。確かに仕事が関わってくるとプロとして厳しく指摘される事もあるでしょうが、似通った趣味や同じような考えの持ち主と出会える機会も多いので、雑談に関しても仕事の打ち合わせに関しても“良い意味で”刺激を得られますよ!



まとめ




いかがでしたか? ゲームプログラマーになりたいと考えていても、他の人達がどんなプロセスを経てきたかが分からないと、“初めに何を取り組んでいくべきなのか?”が掴めないですよね。今では業界で働いた経験が無くても、アルバイトとして仕事を通じて成長できますし、プロを育成する専門学校の数も全国的に徐々に増えてまいりました。どうやって仕事に関する勉強・研究を重ねていくかは、自身のキャリアビジョンとよく照らし合わせて考えていきましょうね。

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