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ゲームプランナーを目指し、就活をしていると履歴書やエントリーシートなどの書類の他に、ゲーム企画書の提出を求められることがあります。就活で提出する企画書と聞くと自分のアイディアをそのまま文書にまとめればよいと思われがちですが、ゲーム会社は実際に商品にできる内容かという点にも着目しています。特にも「どんな人に遊んでほしいのか」、そのターゲットが定まっているかを重視しています。誰が遊ぶゲームなのかが明確になっていないと企画書とは呼ぶことができず、ただのゲームの説明書になってしまいます。ターゲットの設定はゲームの内容を考えるより簡単と思われるかもしれませんが、企画書の入り口部分といえます。そこで本記事では、就活でゲーム会社に提出する企画書のターゲット設定について取り上げ、その設定方法と重要性をお伝えしていきます。
まずは、企画書づくりでなぜターゲット設定が重要になるか説明していきます。重要になる理由としては次の三点を挙げることができます。
世の中には同じような商品がたくさんあります。たとえば冷蔵庫の例を考えてみましょう。家電量販店に行くと冷蔵庫の種類も大型・小型、食品の収納スペースなどで様々な違いが見受けられます。使用するお客さんが一人暮らしか家族で暮らしているかで商品のニーズは異なりますし、また外食が多いお客さんであれば収納スペースも少なめなものが求められるということになります。複数の商品が存在しているのは、各メーカーの行うお客さんのターゲット設定に違いがあるからです。就活生の作成するゲーム企画書の中にも、同じ系統の内容をもつゲームについて扱うものが複数出てくるはずです。そうなった時に他のゲームと簡単に差がついてしまうのが、誰が遊ぶゲームなのかという「ターゲット設定」の部分となるわけです。似たような内容のゲーム案が出てくることをあらかじめ想定しておいて、自分の考えたゲームの勝てる部分を見つけておくためにターゲット設定が重要となります。
現在の社会は、モノや情報が溢れており、消費者は数あるモノや情報の中から自分に必要なものだけを選んで生活をしています。自身の提供するものを選んでもらうためには消費者、すなわちターゲットの興味や関心を惹き寄せる商品にしなければなりません。ゲームについても同じです。遊ぶ人が「やってみたかったゲームだ!」と思ってもらえるゲームを企画しなければなりません。つまり、ゲームのことを知った時に「自分のためのゲームだ」と感じてもらう必要があるということです。ターゲットを設定することで、ユーザーへ向けて他のゲームとの違いや特徴をアピールしていきやすくなります。結果的にユーザーの興味、関心を惹き寄せることにつながりますのでターゲット設定は大切だということになります。
ターゲット設定することは、ユーザーを理解することにつながります。これから作成していくゲームで遊ぶユーザーの具体的なイメージをもちながら企画することで、ゲーム内容に現実味を持たせることができます。また企画で行き詰った時には、誰に向けたゲームであるのかという点に立ち返ることができるため打開策を導くポイントにもなり、ゲームの内容に食い違いが生じてしまうリスクを回避することにもつながります。
ここからは、企画書のターゲット設定の方法についてお伝えしていきます。ターゲットの設定にあたっては「どんな人」に遊んでもらうかという大枠で考えるのではなく、「誰に・誰が」という具体的なユーザーを考えなければなりません。人種、性別、年齢、社会人・学生、一人暮らし、趣味、特技、価値観、夢など具体的であればあるほどゲームの企画はスムーズに行えますし、他の就活生たちと大きく差をつけることができます。例えば、10代の男性向けというターゲットを設定したとします。これだけでは幅が広すぎるといえます。10代の男性の中には小学生、中学生、高校生、大学生、または就職している人もいるでしょう。小学生と大学生では遊ぶゲームのジャンルも大きく異なるはずです。ですので、ひとつの設定が完了したらそこからさらに絞っていくことが必要な作業になります。
ちなみにですが、ターゲットをありとあらゆる全ての人とした場合はどうなるのでしょうか。企画書としてNGかどうかは、その設定理由にもよるかと思いますが、企画は非常に難しくなるでしょう。人間それぞれ価値観が違います。全人類の価値観にマッチして万人受けするゲームを考案することは現実的ではないからです。ターゲットを絞ってゲームを企画して想定していなかったターゲットにも受けるパターンはよくあることかと思いますが、最初から万人受けを狙って企画したら成功したという事例は極めてレアなケースです。ですので、やはりゲームの企画書には現実味を持たせることが重要ですのでターゲットをできる限り絞ったものを作成できるようにしていきましょう。
就活で企画書を作成する人の中には、専門学校でゲームの企画書について学んできた人もいるかもしれませんが、多くの人は初心者ではないでしょうか。企画書がどのようなものかを調べたりしながら、ターゲットの設定を行うことでしょう。その時に意識してほしいことがあります。それは「ゲームプランナーになりきる」ということです。中には初心者が就活のために作る企画書なんてたかが知れていると思い、大体でターゲットを絞ってしまう人もいるでしょうが絶対にやめましょう。冒頭でも少し触れましたが、ターゲットの設定は企画書の入口となる部分です。ターゲットを絞ることは端から見れば簡単なことのように思われますが、企画書の出来を大きく左右する重要なポイントといえます。ターゲットの設定は丁寧に取り組みましょう。大体でターゲットを設定すれば、ゲームの内容も曖昧にしか仕上がりません。たとえ内容が上出来でも、それは単なるゲームの説明にすぎません。また、色々な人をターゲットに設定してしまっても企画書に一貫性を持たせることができなくなります。ターゲットを設定するという単純な作業であったとしても、企画書づくりにおいて肝心な要素です。就活における企画書であったとしてもゲームプランナーになりきり、売れるゲームを企画する気持ちを持つようにしましょう。
ゲームプランナーになる際に、就活でゲーム会社から提出を求められる可能性のある企画書についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか。どのような商品を売る場合においてもターゲット設定が重要なように、ゲームを企画する時もターゲットを絞ることは大切なことです。誰が遊ぶのかによってゲームの内容や企画の方向性も大きく変わってきます。一見、重要性のない作業に見えてもターゲットを絞ることは他のゲームとの差を明確につけることができる点においても意識して行う必要があるものです。これから就活で企画書を作成していくときは、ぜひゲームプランナーになったつもりで取り組んでみてくださいね。