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ゲームプランナーに就職する時に企画書の提出が求められるということは、みなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか。ゲームプランナーは自分のアイディアをもとにゲームを企画していくゲーム業界の中でもクリエイティブな職種であるため、企画書の提出が求められるわけですが、実は提出だけで終わらない場合もあります。ゲーム会社によっては、ゲームプランナーさながらに自分で作った企画書をもとにプレゼンを行ってもらうこともあるようです。そこで今回は、ゲーム企画書のプレゼンをするように指示された時でも焦らずこなせるようにプレゼン面接についてお伝えしていきます。
プレゼン面接とは、あるテーマに基づいて面接官たちにプレゼンテーションを行う形式の面接のことです。一般的な面接は、面接官からの質問されたことに答える質疑応答形式ですが、指定されたテーマについて自分から発信していく特徴があります。ゲームプランナーのプレゼン面接では、自身が作成したゲーム企画書についてのプレゼンテーションを行うことがほとんどです。ゲーム企画書は作成した人の考えが込められているものですので、プレゼンテーションを行うことで書面でわかりにくいことも、面接官に伝えていくことができますし、また面接官も単なる質疑応答形式の面接でマニュアル通りの受け答えを聞くよりも応募者の考え方を理解することが可能になるわけです。プレゼンテーションを通して応募者の考え方や実力を把握することにプレゼン面接を実施する目的があるといえます。では、プレゼン面接ではどのような能力が問われるのでしょうか。順番にみていきましょう。
プレゼンと名前の付く面接ですから、もちろんプレゼン能力があるかどうかを見ています。ゲームプランナーになると、企画書を通すために会社の役員を交えた社内会議でプレゼンを行うことになります。現時点でどの程度のプレゼン能力があるか見極めようとしているのです。どのくらいのレベルが求められるかはゲーム会社によって異なりますが、完璧なプレゼンを求めている会社はありません。内容に一貫性があり、まとまっているか、わかりやすいか、プレゼンテーションの基本はできているかなど基礎的な部分を見ていると考えてよいでしょう。
論理的思考力というのは、話の原因・結果をはっきりさせて、わかりやすく説明することができるかというものです。自分の考えを思いついたままに話してしまうと何を伝えたいのか分かりません。プレゼンテーションでは内容のまとまり、一貫性が重要です。根拠を示しながら考えを伝えることができているかが求められます。なお、これは後述するところでもありますが、論理的思考力についてはゲーム企画書の構成がきちんと定まっていればプレゼン面接の場で心配することはありません。
ゲーム企画書を通して自己表現を2回行うことになります。1回目は企画書作成です。文字や図を取り入れるなどしてゲームという作品に自分の考えを表現しているわけです。相手の視覚を介して表現を伝えることになります。2回目はプレゼン面接です。言葉や表情、動作で企画書の内容を伝えていくわけですが、言葉の選び方や話し方、顔の表情、身振り手振りなどの表現によって企画書の内容の伝わり方も大きく変わっていきます。表現力は人それぞれ違いますので、どのような表現をしているかという点が見られています。
ゲームプランナーを志望してゲーム会社に就職しようとする時に求められるプレゼン面接は、ゲーム企画書に基づいたものです。ですので、企画書自体の構成が整っているかどうかによって、プレゼン面接の出来が決まるといえます。一般的なゲーム企画書の構成は次の通りになります。
このように企画するゲームの大きな枠組みから詳細という小さな枠組みになるよう内容をまとめることで、どのようなゲームであるかイメージを持ちやすくすることができます。プレゼン面接で自分がプレゼンを行う時も同じです。この流れに従って伝えていくわけですから、自分の中でも話を進めていくイメージを持つことができるはずです。細かい部分を話してからでは、何を目的としたゲームなのか分かりづらく企画書としては成立しません。プレゼンしている最中に話の流れを見失ってしまう可能性もあります。プレゼンテーションでは内容のまとまり、一貫性が重要であるとお伝えしましたが、この構成がきちんと定まってさえすれば本番のプレゼン面接で心配することはありませんので、構成づくりが大切であることを忘れないようにしましょう。
プレゼン面接でゲーム企画書の構成づくりが重要であることはお伝えした通りですが、他にも合わせて意識してもらいたいことがあります。それは、プレゼンテーションの作り方と面接での伝え方です。
プレゼンテーションではパワーポイントを使用することがほとんどです。スライドを使って企画書の提案を行っていきます。企画書の構成に従ってスライドを作成していくわけですが、1枚のスライドの中に情報を盛り込みすぎないように注意する必要があります。1枚の中に情報量が多く入っていると、面接官は情報の読み取りに時間がかかってしまう可能性があり、本当に伝えたかったポイントが伝わらずに次の話に移ってしまうことが予想されます。さらに情報量が多い分、文字数も多くなり見づらいスライドになってしまうかもしれません。このことを避けるためにも1つのスライドにはひとつの情報を入れてスライドを作成するようにしましょう。また、見栄えを意識することも大切です。文字の大きさ、色、文字だけでなく、ゲームのイラストを使う、余白を設けてごちゃごちゃしないようにするなど細かな点ですが、見やすさを重視することで面接官にも伝わりやすくなります。
作成したゲーム企画書が良い出来であっても、肝心のプレゼン面接で企画内容を伝えることができなければ、もったいないです。棒立ち棒読みでプレゼンをしては面接官の心に響きません。次のことに気をつけてプレゼンするようにしましょう。
誰でも人前で発表することは緊張してしまいます。人前で話す機会が多く、場数を踏んでいる人でも緊張するものです。緊張すると無意識のうちに早口になってしまいます。話すスピードが速いと面接官も聞き逃してしまったりして途中から話に付いていけなるかもしれません。無意識で早口になってしまうのですから、ゆっくり話すことを強く意識することが大切です。また、話す時は面接官の目をなるべく見て話すようにしましょう。資料に目をやりながら話すでしょうから、目を合わせるタイミングは難しいですが、時々は顔を上げて面接官の方を見てみましょう。資料を読んでいるのではなく、語ろうとしていることが伝わるはずです。
話の内容に従って手を動かしたりしながら話すようにすると、コミュニケーションを取ろうとしていることが伝わり、面接官もさらに耳を傾けるようになるでしょう。手を動かして話をしていると熱意や真剣さの伝わり方が大きくなります。ただし、わざとらしく動作を取り入れると不自然さしか伝わらず、内容が入っていかない可能性が出てきますので注意しましょう。
このようにプレゼンテーションの作り方や伝え方を意識して、準備したゲーム企画書から伝えたいことがちゃんと面接官に届くようにしてくださいね。
以上のように、ゲームプランナーになるために通過しなければならない面接がプレゼン形式で行われることがあります。企画書の提出が求められることは多くのゲーム会社で見受けられますが、プレゼン面接をするゲーム会社はまだ多くはありません。ですが数少なくとも実際に存在することは事実です。ただ自分がプレゼン面接をしなければならないことになっても、お話してきたように企画書の構成やプレゼンの作成、そして本番での伝え方に気をつければ難しいものではありませんので、自信をもって臨むようにしましょう。